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ウィリアム・カーチス 「ロンドンの花」 1777年−98年 No.317
No.317
Agrimonia Eupatoria
アグリモニー
ジェームズ・サワビー画
クリーム色ダブルフレンチマット付き
マットサイズは445x635mmです。
<版画の出典作品>
ウィリアム・カーチス 「ロンドンの花」
1777年−98年 ロンドン 手彩色銅版画
チェルシー薬種協会園芸教授・実地指導教授だったウィリアム・カーチス(1746年-99年)が編纂した「ロンドンの花」は、ロンドン近郊の野生植物について、その生育場所、開花時期、リンネなどの植物学者による命名などを記した植物誌です。
ハント・コレクションの解説では「素晴らしく、詳細であり、基本的なイギリスの花譜である。」と述べられています。 実際「ロンドンの花」というタイトルが暗示するよりも、範囲において内容が豊富です。 なぜなら大抵のイギリスの花が含まれており、結果として最初のイギリスという国の彩色花譜集(ナショナル・フラワー・ブック)と見なされています。 現在では描かれている花の多くが絶滅しており、その意味でも貴重な記録といえるでしょう。
図版の制作には、ジェームズ・サワビー、シドナム・エドワーズ、ウィリアム・キルバーンらカーチス手勢の植物画家があたっています。 この図版の最大の特色は、実物大で花が描かれていることです。 そのため図版の大きさがマチマチになっています。 (マットサイズもそれぞれ異なるのでご注意ください。)
「ロンドンの花」は19世紀初めに作られた再版のものをよく見かけますが、当店で扱っている図版は全て初版のもので、この時代に特徴的なウォーターマークの入った薄い灰色やベージュ色の漉き紙に印刷されています。 書誌学者ブルネによると、「ロンドンの花」の初版は当時300部しか作られなかったようです。
<出品版画について>
出品中の作品は全てオリジナルプリントで、現代の複製品ではなく、記載されている年代に実際に作られたアンティークプリントです。
古い版画ですから紙の酸化や湿気によるシミなどの自然なエイジング(経年変化)や、多少の破れや欠けなどのダメージがある場合があります。 海外では著しく損なわれていなければ、アンティークの魅力のひとつである歴史を感じさせる味わいの源として気にされない場合がほとんどです。 もちろん当店では出来る限りコンディションの良いものだけを集めるよう努力していますが、特にコンディションに敏感なお客様はご購入前にご納得がいくまでお問い合わせください。
<作品のマット装、額装について>
シート状態の版画にはお客様のお好みに合わせたマットをご希望でお作り出来ますので、別途お問い合わせください。 当店で使用しているマットは作品保護に最適なPH値の高い無酸マットで、作品を留めるテープも大英博物館でも使われている無酸紙テープです。
規格フレームサイズのマット付き版画にはお手頃な価格の規格フレームの在庫がございます。 フリーサイズのマット付き版画には、サイズをオーダー出来るモールディングフレームの準備がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
当店では様々なジャンルのアンティークプリントを常時数千枚在庫しています。 お手頃な価格のものから一流の美術品として通る貴重な作品まで、バラエティに富んだ品物を集めるよう努めています。 こちらではその一部しかご紹介出来ませんので、何かお探しの品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
商品コード : ARIAOBA2-317 |
価格 : 59,400円(税込) |
※送料はAランクとなります。 |
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