3段の小さなダムウェーター（サービングテーブル）は、フルーディング（溝を縦に入れるデザイン）が施された支柱にすっきりとしたデザインの脚、マホガニーで作られたその姿はとても華奢で可憐な佇まいです。ダムウェーターはビュッフェの料理を並べる棚として使われていたものですが、こちらは一番下の棚の裏にフランスのパリにあった高級工芸品店『Escalier de Cristal』エスカリエ・ド・クリスタル（1802年~1923年）のサインが入っています。その店はアールヌーボーやジャポニズムを特徴としていて、作家のガレやマジョレル、バカラなどに特別に注文した商品に手を加えて店のサインを入れて並べていました。その錚々たる作家たちの作品を並べていたということだけでも美術館のような店が想像できます。こちらの棚はその店のクリスタルや陶磁器を並べていた展示用什器だったかもしれません。時代を経てまた店舗の什器として使ってみたり、ご自宅の飾り棚としたり、ソファの脇に置いても素敵な空間が出来そうです。

材質：マホガニー
年代：推定1890〜1920年代頃
全高：1,000mm
直径：395mm
上段棚直径：210mm　床からの高さ：1,000mm
中段棚直径：330mm　床からの高さ：765mm
下段棚直径：395mm　床からの高さ：505mm

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