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ピエール・ジョセフ・ルドゥーテ 「バラ図譜」オクターボ版 1824年−35年 No.85
No.85
Rosa Bifera Variegata
クリーム色ダブルフレンチマット付き
マットは規格フレームの四つサイズ(348x424mm)で作ってあります。
<版画の出典作品>
ピエール・ジョセフ・ルドゥーテ 「バラ図譜」 オクターボ版
1824年−35年 パリ 多色刷スティップル銅版画手仕上げ
ボタニカル・アートの歴史の中で最も人気がある画家ルドゥーテ(1759年−1840年)の「バラ図譜」フォリオ版(二つ折判、1817年−24年)は、おそらく植物図譜の歴史の中で最も名前が知られた傑作です。 現在のベルギー出身のルドゥーテはパリに出てきてから、様々な幸運な出会いと援助に恵まれ、マリ−・アントワネットの王室付き絵師となり、革命後もナポレオン・ボナパルトの皇后ジョセフィーヌ(1763年−1814年)が後援者となり活躍しました。 ジョセフィーヌは熱心な園芸愛好家で、特にバラを愛好していました。 1799年にマルメゾン城を購入したジョセフィーヌは庭園を整備し、多くの珍しい植物を集め育てましたが、そのバラ園では250種のバラが咲きほこっていたといいます。 ルドゥーテはジョセフィーヌの許可を得てマルメゾン城のバラを写生し、これが「バラ図譜」として結実してゆくことになりますが、ジョセフィーヌはこの「バラ図譜」の完成を見ずに亡くなります。
この「バラ図譜」オクターボ版(八つ折判)はフォリオ版の出版後、サイズを小さくして出された普及版で、少なくとも3回出版されています。 オクターボ版各版の出版年と収録図数は下記のようです。
初版 1824年(−26年) 160図
2版 1828年−30年(29年) 180図(181図、182図の記録もあり)
3版 1835年 183図(180図の記録もあり)
2版以降には有名なリースの扉絵が付けられ、図数も大幅に増やされます。 書誌による図数の違いは彩色詳細図や扉絵をカウントしているかどうか、また単純に欠落のケースもあるようです。 いずれにしても初版よりは増えています。 ちなみにフォリオ版は169図です。
またオクターボ版初版を2版、同じく2版を3版と呼ぶ場合がありますが、これはフォリオ版から数えてそのように各版に記されているためです。 しかしオクターボ版はフォリオ版とは異なるものと考えた方が妥当なので、一般には1824年版はオクターボ版初版と呼んでいます。
<出品版画について>
出品中の作品は全てオリジナルプリントで、現代の複製品ではなく、記載されている年代に実際に作られたアンティークプリントです。
古い版画ですから紙の酸化や湿気によるシミなどの自然なエイジング(経年変化)や、多少の破れや欠けなどのダメージがある場合があります。 海外では著しく損なわれていなければ、アンティークの魅力のひとつである歴史を感じさせる味わいの源として気にされない場合がほとんどです。 もちろん当店では出来る限りコンディションの良いものだけを集めるよう努力していますが、特にコンディションに敏感なお客様はご購入前にご納得がいくまでお問い合わせください。
<作品のマット装、額装について>
シート状態の版画にはお客様のお好みに合わせたマットをご希望でお作り出来ますので、別途お問い合わせください。 当店で使用しているマットは作品保護に最適なPH値の高い無酸マットで、作品を留めるテープも大英博物館でも使われている無酸紙テープです。
規格フレームサイズのマット付き版画にはお手頃な価格の規格フレームの在庫がございます。 フリーサイズのマット付き版画には、サイズをオーダー出来るモールディングフレームの準備がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
当店では様々なジャンルのアンティークプリントを常時数千枚在庫しています。 お手頃な価格のものから一流の美術品として通る貴重な作品まで、バラエティに富んだ品物を集めるよう努めています。 こちらではその一部しかご紹介出来ませんので、何かお探しの品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
商品コード : ARIAOBM17-85 |
価格 : 90,200円(税込) |
※送料はAランクとなります。 |
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