No.1622
Dianthus Caryophyllus Imbricatus
(Wheat-Ear Carnation)
カーネーション

サミュエル・カーチス
1814年

版画シートのみ　イメージサイズ 125x205mm
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
マットやフレームはご希望により製作いたします。

＜版画の出典作品＞
ウィリアム・カーチスとその一族　「ボタニカル・マガジン」
1787年−　ロンドン　手彩色銅版画

「路地、室内、温室で栽培されている最も艶やかな異国の植物」の版画を集め、その解説を施すことを目的に作られたカーチスの「ボタニカル・マガジン」は、植物学の分野では世界で最も古い彩色図版入りの定期刊行書です。　その美しさ、その植物学に対する貢献度は他に類を見ないものと言っていいでしょう。
図版は、定期刊行書のものとしては破格の注意深さをもって制作されています。　特に初期の図版は、シドナム・エドワーズ、ジェームズ・サワビーをはじめとするイギリスの当時のそうそうたる博物絵師の手により、常に生きた実物をもとに描かれ、ウィリアム・グレーブスにより自然に最も近い彩色がなされています。 カーチスによるテキストはリンネ、ミラーなど18世紀の有力植物学者による仕事の集大成をめざすものでした。
ウィリアム・カーチス（1746年−99年）は最初の15刊を出版したところで亡くなりましたが、その仕事は、トーマス・カーチス、サミュエル・カーチスなどの親族によって引き継がれ、カーチス一族の手を離れた後も、「カーチス・ボタニカル・マガジン」「キュー･マガジン」と名前を変えながら、刊行され続けています。
当店では、図版の完成度が特に高い、初期の作品を扱っています。

＜出品版画について＞
出品中の作品は全てオリジナルプリントで、現代の複製品ではなく、記載されている年代に実際に作られたアンティークプリントです。
古い版画ですから紙の酸化や湿気によるシミなどの自然なエイジング（経年変化）や、多少の破れや欠けなどのダメージがある場合があります。　海外では著しく損なわれていなければ、アンティークの魅力のひとつである歴史を感じさせる味わいの源として気にされない場合がほとんどです。　もちろん当店では出来る限りコンディションの良いものだけを集めるよう努力していますが、特にコンディションに敏感なお客様はご購入前にご納得がいくまでお問い合わせください。

＜作品のマット装、額装について＞
シート状態の版画にはお客様のお好みに合わせたマットをご希望でお作り出来ますので、別途お問い合わせください。　当店で使用しているマットは作品保護に最適なPH値の高い無酸マットで、作品を留めるテープも大英博物館でも使われている無酸紙テープです。

規格フレームサイズのマット付き版画にはお手頃な価格の規格フレームの在庫がございます。　フリーサイズのマット付き版画には、サイズをオーダー出来るモールディングフレームの準備がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。

当店では様々なジャンルのアンティークプリントを常時数千枚在庫しています。　お手頃な価格のものから一流の美術品として通る貴重な作品まで、バラエティに富んだ品物を集めるよう努めています。　こちらではその一部しかご紹介出来ませんので、何かお探しの品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。