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エドワード・ドノヴァン 「英国昆虫誌」 1792年−1813年 No.522
No.522
Ichneumon Persuasorius
シロフオナガヒメバチ
版画シートのみ イメージサイズ 120x200mm
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
マットやフレームはご希望により製作いたします。
<版画の出典作品>
エドワード・ドノヴァン 「英国昆虫誌」
1792年−1813年 ロンドン 手彩色銅版画
ドノヴァンは鳥、魚、貝など幾つかの英国産生物のモノグラフを作りましたが、「英国昆虫誌」は最初に企画され作られ始めたシリーズです。 当初は全10巻になる企画で1801年にそれは完成しましたが、数年後にさらに6巻が追加されることになり最終的に全16巻となった「英国昆虫誌」は1813年に全てが完成し、総図版数が576図という大作になりました。 最も初期のドノヴァン作品ですが、既に多くの専門家が賞賛する細密で、時には線刻を覆い隠すほどの綿密な彩色が施されており、他の昆虫誌にはない迫真性を持った図版になっています。
エドワード・ドノヴァン(1768年−1837年)はコークに生まれ、熱心な博物学者として生涯に幾つもの博物誌を作りました。 これらの博物誌を飾った図譜の多くは、自らが創設した「London Museum and Institute of Natural History」の膨大な博物標本をもとに制作されました。 ドノヴァンの作品は当時イギリスでも大変人気を博しましたが、狂信的と思えるほどその博物館のために標本を買い漁ったため、ドノヴァンは破産してしまい、無一文のうちに寂しく亡くなりました。 博物学の世界ではよくある話ですが、壮絶な人生です。
「英国昆虫誌」は、網羅的に英国の昆虫を紹介するという性格上仕方が無いことなのですが、小さな羽虫や蛾など、画面に比較して絵が小さすぎるものや、地味な印象の図版が多くあります。 当店では出来るだけ見栄えのある興味深い図版を集め紹介するようにしています。
<出品版画について>
出品中の作品は全てオリジナルプリントで、現代の複製品ではなく、記載されている年代に実際に作られたアンティークプリントです。
古い版画ですから紙の酸化や湿気によるシミなどの自然なエイジング(経年変化)や、多少の破れや欠けなどのダメージがある場合があります。 海外では著しく損なわれていなければ、アンティークの魅力のひとつである歴史を感じさせる味わいの源として気にされない場合がほとんどです。 もちろん当店では出来る限りコンディションの良いものだけを集めるよう努力していますが、特にコンディションに敏感なお客様はご購入前にご納得がいくまでお問い合わせください。
<作品のマット装、額装について>
シート状態の版画にはお客様のお好みに合わせたマットをご希望でお作り出来ますので、別途お問い合わせください。 当店で使用しているマットは作品保護に最適なPH値の高い無酸マットで、作品を留めるテープも大英博物館でも使われている無酸紙テープです。
規格フレームサイズのマット付き版画にはお手頃な価格の規格フレームの在庫がございます。 フリーサイズのマット付き版画には、サイズをオーダー出来るモールディングフレームの準備がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
当店では様々なジャンルのアンティークプリントを常時数千枚在庫しています。 お手頃な価格のものから一流の美術品として通る貴重な作品まで、バラエティに富んだ品物を集めるよう努めています。 こちらではその一部しかご紹介出来ませんので、何かお探しの品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
商品コード : ARIAON16-522 |
価格 : 13,200円(税込) |
※送料はAランクとなります。 |
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