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ウィリアム・ヘンリー・パイン 「英国王室宮殿の歴史」 1819年 No.F1
No.F1
フロッグモア・ハウス
The Japan Room
版画シートのみ イメージサイズ 250x280mm
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
マットやフレームはご希望により製作いたします。
<版画の出典作品>
ウィリアム・ヘンリー・パイン 「英国王室宮殿の歴史」
1819年 ロンドン 手彩色アクアチント銅版画
生粋のロンドン生まれの編集者、作家で自らロイヤル・アカデミーに出品するほどの画家でもあったパイン(1769年−1843年)が1805年に著した「英国のコスチューム(職業別衣装)」を当時最も力のあった大出版者ルドルフ・アッカーマンが気に入り、以後パインに数々の重要出版の編纂を依頼することになります。
正式名を「ウィンザー城、セント・ジェームズ宮殿、カールトン・ハウス、ケンジントン宮殿、ハンプトン・コート、バッキンガム・ハウス、フロッグモアの王室宮殿史」というこの版画集は王室からの承認の下、その名に恥じぬよう当時の名立たる画家、アクアチント彫版師を集め制作されました。 結果として当時のイギリスの建築、室内装飾、装飾美術の重要で華やかな記録となりました。
特に王室宮殿はそれ以前も以後も改修を繰り返しているので、当時の有様を伝えるこの版画集の意義は計り知れません。 例えばジョージ四世の居城だったカールトン・ハウスは王の死後壊されてしまいました。 それに変わってロンドンでの王の居城となったバッキンガム宮殿も、当時はまだ現在のように壮麗に改修される以前の小さな邸宅でした。
以後も精力的に著述活動を続けたパインですが、出版業はお金が掛かり、負債を被ったパインは(King’s Bench Prisonに)投獄され極貧の裡に亡くなりました。 このような版画集を著し、現在も王室コレクションや大英博物館に作品が残る人の最期としては皮肉なものです。
<フロッグモア・ハウス>
フロッグモア・ハウスは今日まで王室の人々に愛されてきた素晴らしい庭園と美しい館で有名なウィンザー城の離宮です。 17世紀末にチャールズ二世お抱えの建築家ヒュー・メイが作り王族たちに受け継がれてきた邸宅を、1792年にジョージ三世が王妃シャーロットのために買い取り王家の屋敷として相応しい大改造をジェームズ・ワイアットに命じますが、多趣味な王妃の好みが反映されたので、数ある宮殿の中でも特に女性的で居心地の良い離宮となりました。 1840年以降フロッグモア・ハウスは再び改修されますが、王妃時代の面影はこの図集に残されています。
<出品版画について>
出品中の作品は全てオリジナルプリントで、現代の複製品ではなく、記載されている年代に実際に作られたアンティークプリントです。
古い版画ですから紙の酸化や湿気によるシミなどの自然なエイジング(経年変化)や、多少の破れや欠けなどのダメージがある場合があります。 海外では著しく損なわれていなければ、アンティークの魅力のひとつである歴史を感じさせる味わいの源として気にされない場合がほとんどです。 もちろん当店では出来る限りコンディションの良いものだけを集めるよう努力していますが、特にコンディションに敏感なお客様はご購入前にご納得がいくまでお問い合わせください。
<作品のマット装、額装について>
シート状態の版画にはお客様のお好みに合わせたマットをご希望でお作り出来ますので、別途お問い合わせください。 当店で使用しているマットは作品保護に最適なPH値の高い無酸マットで、作品を留めるテープも大英博物館でも使われている無酸紙テープです。
規格フレームサイズのマット付き版画にはお手頃な価格の規格フレームの在庫がございます。 フリーサイズのマット付き版画には、サイズをオーダー出来るモールディングフレームの準備がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
当店では様々なジャンルのアンティークプリントを常時数千枚在庫しています。 お手頃な価格のものから一流の美術品として通る貴重な作品まで、バラエティに富んだ品物を集めるよう努めています。 こちらではその一部しかご紹介出来ませんので、何かお探しの品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
商品コード : ARIAOA4-F1 |
価格 : 38,500円(税込) |
※送料はAランクとなります。 |
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