トップ > 古版画 > その他の装飾版画 > グランヴィル「花の精」 > J・J・グランヴィル 「花の精」新版 1867年 No.211
J・J・グランヴィル 「花の精」新版 1867年 No.211
No.211
Laurier
ゲッケイジュ
版画シートのみ シートサイズ 170x260mm
マットやフレームはご希望により製作いたします。
<版画の出典作品>
J・J・グランヴィル 「花の精」新版
1867年 パリ 手彩色鋼版画アラビアゴム仕上げ
19世紀ロマン主義のこの時代には、蝶や野菜など様々な物を擬人化して描いたシリーズが他にもありますが、花を擬人化して描いたグランヴィルの「花の精」はその一種独特なバロック趣味と妖精を思わせる不思議な人物描写によって特に人気があります。 ボードレールが「病的な文学気質」と呼び、ランボーが「狂気」と見なしたグランヴィルの作品は、後のシュールレアリスムの先駆的作品とも言われています。
フランスのカリカチュリスト、J・J・グランヴィル(1803年−47年、本名ジャン・イニャス・イジドール・ジェラール)の「花の精」は1847年に出版されました。 その時の図版は絵の周りが枠取られ、背景が暗く塗りつぶされているものが多く、全体として重たい感じがします。 図版の紙も薄く、プレートとしては心許ないものでした。 1867年に新版が出される際、王立植物園(ジャルダン・デ・プラント)専属の博物画家モーベールに図版の修正が依頼されます。 モーベールは慎重に原版に手を加え、雰囲気を重くしていた枠取りを外し、すっきりとした画面にしました。 彩色も初版以上の繊細さで仕上げられ、発色を高めるためアラビアゴムが塗られています。 図版の紙もプレートに相応しい厚いものに変更されました。 という訳で当店では新版の図版をお勧めしています。
<出品版画について>
出品中の作品は全てオリジナルプリントで、現代の複製品ではなく、記載されている年代に実際に作られたアンティークプリントです。
古い版画ですから紙の酸化や湿気によるシミなどの自然なエイジング(経年変化)や、多少の破れや欠けなどのダメージがある場合があります。 海外では著しく損なわれていなければ、アンティークの魅力のひとつである歴史を感じさせる味わいの源として気にされない場合がほとんどです。 もちろん当店では出来る限りコンディションの良いものだけを集めるよう努力していますが、特にコンディションに敏感なお客様はご購入前にご納得がいくまでお問い合わせください。
<作品のマット装、額装について>
シート状態の版画にはお客様のお好みに合わせたマットをご希望でお作り出来ますので、別途お問い合わせください。 当店で使用しているマットは作品保護に最適なPH値の高い無酸マットで、作品を留めるテープも大英博物館でも使われている無酸紙テープです。
規格フレームサイズのマット付き版画にはお手頃な価格の規格フレームの在庫がございます。 フリーサイズのマット付き版画には、サイズをオーダー出来るモールディングフレームの準備がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
当店では様々なジャンルのアンティークプリントを常時数千枚在庫しています。 お手頃な価格のものから一流の美術品として通る貴重な作品まで、バラエティに富んだ品物を集めるよう努めています。 こちらではその一部しかご紹介出来ませんので、何かお探しの品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
商品コード : ARIAOE1-211 |
価格 : 5,500円(税込) |
※送料はAランクとなります。 |
|
|