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アブラハム・ミュンチング 「精見植物譜」 1696年 No.199
No.199
Lapathum Sativum Antiquorum
版画シートのみ イメージサイズ 225x330mm
写真はシートのマージンをイメージサイズまでトリミングしてあります。
マットやフレームはご希望により製作いたします。
<版画の出典作品>
アブラハム・ミュンチング 「精見植物譜」
1696年 ライデン、ユトレヒト 手彩色銅版画
ミュンチング(1626年−83年)は、オランダのフロニンヘンに生まれ、フロニンヘン大学医学部の植物学教授となり、植物園長も兼任した植物学者です。 「精見植物譜」は、ミュンチングが1672年に出版した「Waare Offening der Platen」を基に制作されました。
この図譜の特筆すべき点は、植物が背景の風景の中に組み込まれていたり、背景上に浮かんでいることです。 ハント・コレクションでも、まったく奇妙で魅惑的作品として次のように述べられています。
「この図版は、題材と同じくらい奇妙である。 植物は実際よりもはるかに大きく描かれており、例えば、オレンジはカボチャのように巨大であり、重い根を持ったシクラメンは軽やかに空中に浮き、優しいゼラニウムは巨大な木の中で育っているかのごとく描かれている。 この効果は、古典的、牧歌的、雄大な風景を下に控えていることから得られるのである。」
植物のラテン名は、リボンあるいは平板の上に記され、さらにバロック・スタイルを強調しています。
「精見植物譜」は薬用植物誌ではありませんが、効用も記述されているため、「アアルドゲワッセン」の通称のもと桂川甫周、中川淳庵をはじめとする江戸時代の多くの蘭学者たちに利用されました。
<出品版画について>
出品中の作品は全てオリジナルプリントで、現代の複製品ではなく、記載されている年代に実際に作られたアンティークプリントです。
古い版画ですから紙の酸化や湿気によるシミなどの自然なエイジング(経年変化)や、多少の破れや欠けなどのダメージがある場合があります。 海外では著しく損なわれていなければ、アンティークの魅力のひとつである歴史を感じさせる味わいの源として気にされない場合がほとんどです。 もちろん当店では出来る限りコンディションの良いものだけを集めるよう努力していますが、特にコンディションに敏感なお客様はご購入前にご納得がいくまでお問い合わせください。
<作品のマット装、額装について>
シート状態の版画にはお客様のお好みに合わせたマットをご希望でお作り出来ますので、別途お問い合わせください。 当店で使用しているマットは作品保護に最適なPH値の高い無酸マットで、作品を留めるテープも大英博物館でも使われている無酸紙テープです。
規格フレームサイズのマット付き版画にはお手頃な価格の規格フレームの在庫がございます。 フリーサイズのマット付き版画には、サイズをオーダー出来るモールディングフレームの準備がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
当店では様々なジャンルのアンティークプリントを常時数千枚在庫しています。 お手頃な価格のものから一流の美術品として通る貴重な作品まで、バラエティに富んだ品物を集めるよう努めています。 こちらではその一部しかご紹介出来ませんので、何かお探しの品物がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
商品コード : ARIAOBA5-199 |
価格 : 44,000円(税込) |
※送料はAランクとなります。 |
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<参考情報>
「精見植物譜」1696年初版
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